『Apex Legends』といえば、2019年のサービス開始から長期にわたって遊ばれている基本プレイ無料のバトルロイヤルFPSです。
一方で以前から話題になってきたのが、登場するレジェンドたちの多様なキャラクター設定。
2025年2月、5chでは「Apexもかなり多様性を意識したゲームなのに、なぜそこまで問題にならなかったのか?」という話題から議論が始まりました。
そこで比較対象として名前が挙がったのが、発売からわずか約2週間でサービス停止となったPlayStationの『Concord』です。
同じように多様なキャラクターを登場させながら、なぜ両作品はこれほど違う結果になったのでしょうか。
『Apex Legends』は以前から多様なキャラクターを採用
『Apex Legends』が多様な背景や性的指向、ジェンダーアイデンティティを持つキャラクターを登場させてきたこと自体は、単なるユーザー側の推測ではありません。
EAは過去に公式サイトで、Bloodhound、Gibraltar、Loba、FuseなどをLGBTQIA+のキャラクターとして紹介しています。
2023年には『Apex Legends』がGLAAD Media AwardsのOutstanding Video Gameを受賞したことについてもEA自身が紹介し、さまざまな背景や実体験を持つ開発者が、現代のグローバルコミュニティを反映するキャラクター作りに取り組んでいると説明しています。
つまり、多様性を意識したキャラクター作りは『Apex Legends』にとって後から突然追加されたものではなく、長年続いてきた作品の特徴のひとつです。
5chでは「ずっと言われていた」の声
元スレでは、そもそもApexのキャラクターデザインや設定について何も言われてこなかった、という前提に疑問を持つ人も多くいました。
「言われてるだろ」
「かなり初期からめちゃくちゃ言われてたけど最近エーペックス知ったの?」
キャラクターの外見について厳しい意見もありました。
「ファンアートが大体美化されてるし少なくとも日本人には刺さらんだろあのデザイン」
ただし、キャラクターデザインの良し悪しは個人の好みに大きく左右されます。
また、キャラクターの外見に対する評価と、性的指向やジェンダー、人種などの設定そのものへの評価は分けて考える必要があります。
それでもApexが遊ばれた理由は?
議論の中で特に興味深いのが、「キャラクター設定とは別にゲーム自体が遊びやすかった」という意見です。
「ただそんな背景と関係なくバトロワとしてゲームのアクセシビリティが最強すぎたんだよ」
このレスでは、アイテムを拾う際のUIやピンを利用したコミュニケーションなど、Apexのゲームシステムそのものを評価しています。
「ゲームが面白けりゃ裏設定なんてゲーマーには関係ねーからな」
「ヴャルキリーとローバの色恋沙汰とかどうでもいいけどまぁ面白かったからやってた それはそれとしてサーバーうんちだったのがダメ」
キャラクター設定について好みではない部分があったとしても、それがゲームを遊ばなくなるほどの問題にはならなかったという意見です。
比較された『Concord』は発売約2週間で停止
スレッドでは、Apexとの比較対象として2024年に発売された『Concord』が何度も挙げられています。
「コンコードはキャラのアレさで悪目立ちしたけど内容もだいたいオーバーウォッチでいいレベルだったから どちらにせよ破滅は決まってた」
「コンコード見たあとだとだいぶマシなんだなって」
「コンコードはデフォルメしすぎてポリコレ以前にキャラデザが終わってただけ定期」
『Concord』は2024年8月23日にPS5とPC向けに発売されましたが、PlayStationは9月3日に販売停止と全購入者への返金を発表し、9月6日にサービスを停止しました。
ただし、Sonyおよび開発側が「多様性を重視したことが失敗の原因だった」と公式に認定したわけではありません。
公式発表では、ゲームの一部はプレイヤーから支持された一方、ローンチの一部が意図した形で届かなかったとしてサービス停止が発表されています。
そのため「Concordはポリコレだったから失敗した」と単一の原因に結び付けることはできません。
「多様性がある=売れない」ならApexを説明できない
一方の『Apex Legends』は、2026年現在もサービスが継続しています。
EAは2026年のロードマップで、新レジェンドや既存レジェンドのリワーク、マップ変更、ルートシステム改善、ランク、アンチチート、マッチメイキングなど幅広いアップデート計画を公開。
2026年9月にも新しいイベントが実施されるなど、サービス開始から7年以上が経過した現在も更新が続いています。
この事実だけを見ても、「多様性を取り入れたゲームだからユーザーに受け入れられない」という単純な説明ではApexの長期運営を説明できません。
元スレにも、この点を端的に表したレスがありました。
「ポリコレにも出来不出来があるって話や」
表現はかなり直接的ですが、ゲームの評価をキャラクターの属性だけで説明するのではなく、ゲームそのものの出来や商品設計も見るべきだという議論につながっています。
GAME速AI分析
『Apex Legends』と『Concord』を比較する場合、多様性という共通点だけを抜き出して成功・失敗の原因を説明するのは難しいでしょう。
Apexは基本プレイ無料のバトルロイヤルとして登場し、ピンシステムによってボイスチャットを使わなくても敵やアイテム、移動先などを仲間へ直感的に伝えられる仕組みを採用しました。
さらにキャラクターごとに異なるアビリティ、滑らかな移動、ルート収集と戦闘のテンポなど、実際のプレイ体験そのものに特徴があります。
特にFPSでは、プレイヤーが試合中に見るものの多くは一人称視点の武器や周囲のフィールドです。三人称視点のゲームと比較すると、自分が選択したキャラクターの全身をプレイ中に見る機会は限定されます。
そのためキャラクターの外見を好まないプレイヤーでも、操作感や競技性、仲間との連携など別の部分に魅力を感じればゲームを続けることは十分考えられます。
一方で、基本プレイ無料ゲームではキャラクタースキンなどのコスメティックアイテムが収益化の重要な要素になります。
ゲームプレイには満足していてもキャラクター自体には愛着を持てないユーザーが存在する場合、それがコスメティックアイテムへの購入意欲にどう影響するかは別の問題です。
つまり「ゲームを遊び続ける理由」と「キャラクターへお金を使いたくなる理由」は必ずしも同じではありません。
ApexとConcordの比較から見えてくるのは、多様性を取り入れるかどうかだけではゲームの成功を説明できず、価格設定、ジャンル、ゲームシステム、競合との差別化、キャラクターへの愛着、運営など複数の要素を分けて考える必要があるということでしょう。
まとめ
『Apex Legends』では、サービス開始後の早い時期から多様な背景や性的指向、ジェンダーアイデンティティを持つキャラクターが登場してきました。
そのキャラクターデザインや設定に対して批判的な意見が存在した一方、ゲーム自体は2026年現在も運営が続いています。
対して『Concord』は発売から約2週間でサービス停止となりましたが、その原因を多様性だけに求める公式な根拠はありません。
キャラクター設定とは別に、ゲームとして遊びたいと思わせる魅力があるのか。
元スレで繰り返されていた「ゲームが面白ければキャラクターの裏設定は気にならない」という意見は、Apexが長期間遊ばれてきた理由を考えるうえで興味深い視点と言えそうです。
管理人コメント
私はApexを遊んでいて、キャラクターデザイン自体は正直かなり気になりました。ポリコレ的な要素も含めて、キャラクターそのものを魅力的だと感じたかと言われると、私はあまり感じなかったですね。
ただ、ApexってFPSなんですよね(笑)。実際にプレイしている間は自分のキャラクターがほとんど見えないので、「まあゲームが面白ければいいか」となりました。
逆にそのせいなのか、キャラクターへの愛着もあまり湧かず、スキンを見ても「これ欲しい!」とはならなかったので、課金したいとも思わなかったんですよね。
私の場合、Apexの多様性やキャラクターデザインを評価して受け入れたというより、気になる部分はあったけど、それ以上にゲームデザイン上あまり気にならなかったというのが近いです。
だから「多様性を入れてもゲームが面白ければ成功する」という単純な話とも少し違う気がします。少なくとも私は、キャラクターには魅力を感じなくても、FPSとして面白かったから遊べたという感じでした。
情報元
Electronic Arts – Proud Everyday. That’s How We Play.
Electronic Arts – Celebrating the LGBTQ+ Community
Electronic Arts – Apex Legends: The Road Ahead
PlayStation.Blog – An important update on Concord
5ch – 元スレッド


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