『FF8』はなぜ賛否が分かれる? ドロー・ジャンクション・物語を5ch民が振り返る

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1999年に発売された『FINAL FANTASY VIII(FF8)』。

『FF7』に続くナンバリング作品として大きな期待を集めた一方、ドローやジャンクション、敵のレベル変動など、それまでのRPGとは大きく異なるシステムを採用した作品でもあります。

2022年に5chでは「FF8って嫌われてるの?」という話題から、当時プレイしたユーザーによる議論が展開されました。

本当に『FF8』は評価の低い作品だったのでしょうか。現在あらためて見ると、単純な「名作・駄作」では片付けにくい、かなり挑戦的なFFだったことが見えてきます。

『FF8』はシリーズでも異色のシステムを採用

『FINAL FANTASY VIII』は1999年2月11日に初代PlayStation向けに発売されたRPGです。

主人公スコールとリノアを中心とした物語に加え、大きな特徴となったのが「ドロー」と「ジャンクション」です。

敵が持っている魔法をドローしてストックし、その魔法をHPや力などのステータスにジャンクションすることでキャラクターを強化できます。

さらにG.F.(ガーディアン・フォース)をジャンクションすることで、使用できるコマンドやアビリティなども変化します。

一般的なRPGの「レベルを上げて装備を更新して強くなる」という仕組みとはかなり異なり、システムを理解するほど育成の自由度が広がる設計でした。

スクウェア・エニックスの北瀬佳範氏も後年、『FF8』では従来のシリーズの仕組みを大きく刷新し、新しいことに挑戦したと振り返っています。

5chでは「楽しめた」と「合わなかった」で真っ二つ

元記事に掲載されていた5chの反応を見ると、発売当時から評価が一方向だったわけではないことが分かります。

普通に楽しめたものの、後になって世間で厳しく評価されていることを知って驚いたというユーザーもいました。

「俺は普通に楽しめたんだが終わってから世間ではクソ扱いされてるのに驚いた」

一方、過去のFFシリーズを遊んできたプレイヤーには、従来作との違いが大きく感じられたという意見もあります。

「あれが初FFの友人は楽しんでたが過去作やってたワイはダメだった そんな扱いやね」

「FFじゃなければ面白い部類
国民的RPGでやるにはちょっと異端すぎた気がする」

作品単体の出来だけではなく、「FFならこういうゲームだろう」という当時のシリーズファンの期待との違いも、評価が分かれた理由のひとつだったのかもしれません。

特に賛否を呼んだドローとジャンクション

5chで特に多く語られていたのが、やはりドローとジャンクションです。

敵から魔法を入手するドローが単純に面倒だったというユーザーもいました。

「ドローのシステムがあわなかったらやめた。」

さらに『FF8』では、単純にレベルを上げていくだけではなく、ジャンクションを理解してキャラクターを強化することが重要になります。

そのため、システムを十分理解しないまま進めた場合に、従来のRPGとの違いに戸惑ったという反応も見られました。

「FF8はムズイからねえ
理解してないと詰むやつはいただろうなとは思う」

ところが、同じシステムを高く評価するユーザーもいます。

「魔法でステ強化は結構好きなんだよな
今まで魔法ってただ使うだけだったけど
各ステータスや耐性と結びつけてそれぞれの魔法に意識を向けるシステムは良かった」

この違いは興味深いところです。

「魔法を何度もドローしなければならない面倒なシステム」と見るか、「集めた魔法を使って自由にキャラクターを構築するシステム」と見るかによって、同じ仕組みでも印象が大きく変わります。

やり込むと見え方が変わるゲームだった?

『FF8』にはドロー以外にも魔法を入手する方法があり、G.F.のアビリティを利用した「精製」も重要な要素です。

そのため、システムを理解していくと、毎回ひたすら敵から魔法をドローするだけのゲームではなくなっていきます。

5chでも、この「理解する前と後で遊び方が変わる」という特徴を指摘するレスがありました。

「とにかくドロー・GF地獄になりがちだよな
やり込むとそうならない仕組みがちゃんとあるんだけど気付きにくい」

これは『FF8』の面白さであると同時に、弱点でもあったのかもしれません。

自由度の高いシステムを用意していても、その仕組みがプレイヤーに十分伝わらなければ、「面倒なゲーム」という第一印象のまま離れてしまう可能性があります。

システムだけでなくストーリーやリノアにも賛否

『FF8』ではスコールとリノアの関係を中心とした物語も大きく描かれています。

この恋愛要素についても評価は分かれ、特にリノアというキャラクターについては当時から好き嫌いが分かれていたという声があります。

「自分的になんとも思わなかったけど
リノアがなんか嫌われてない?」

一方で、システムだけでなくシナリオまで含めて『FF8』を名作と評価するユーザーもいました。

「8も名作
ゲームシステム、シナリオともに面白い
ただ、特にゲームシステムが普通のJRPGらしくはないから苦手な人がいるのもわかる」

「好きだけれど、嫌いな人がいる理由も分かる」という評価は、『FF8』という作品の立ち位置をかなり的確に表しているのかもしれません。

それでも世界960万本以上を記録

『FF8』は賛否の大きさだけを見ると失敗作のように語られることもありますが、商業的な実績も無視できません。

スクウェア・エニックスが2019年の『FINAL FANTASY VIII Remastered』発売時に公表した数字では、オリジナル版は全世界で960万本以上の販売本数を記録しています。

そして2019年にはPS4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam向けに『FINAL FANTASY VIII Remastered』も発売されました。

リマスター版ではキャラクターモデルの一部が刷新されたほか、3倍速、エンカウントなし、バトル強化といった機能も追加されています。

「嫌われている作品」というより、長年にわたって好き嫌いが激しく語られてきた作品、と表現する方が実態には近そうです。

GAME速AI分析

『FF8』の評価が現在まで分かれ続けている最大の理由は、個々のシステムの良し悪しだけではなく、「RPGの常識をどこまで崩すか」という設計そのものにあったと考えられます。

一般的なRPGでは、戦闘を繰り返して経験値を稼ぎ、レベルを上げ、新しい武器や防具を手に入れることが、そのままキャラクターの成長につながります。

しかし『FF8』では、G.F.や魔法をどのようにジャンクションするかがキャラクターの強さに大きく関係します。

つまり、それまでRPGを数多く遊んできたプレイヤーほど「これまで覚えてきたRPGの遊び方」を一度切り替える必要がありました。

さらにドローには、分かりやすさと面倒さが同居しています。

初めて見る敵にドローを使えば、その敵がどんな魔法を持っているのか確認できます。未知の敵との遭遇そのものが新しい魔法を発見する機会になるため、収集要素として見ることもできます。

一方、「強い魔法は大量にストックしてジャンクションした方が有利」と理解すると、効率を求めるプレイヤーほど同じ行動を繰り返しやすくなります。

さらに精製などの仕組みを理解すれば別の遊び方が可能になりますが、その便利さにプレイヤー自身が気付かなければ、ドローを繰り返すことがゲームの中心であるかのように感じてしまいます。

これは自由度の高いシステムと、その自由度をプレイヤーへ伝える導線が別問題であることを示す好例とも言えます。

『FF8』はプレイヤーにかなり大きな裁量を与えた一方、その仕組みを自分で理解することも要求しました。その結果、仕組みを理解して試行錯誤することを楽しんだ人には独自性の高い作品となり、従来型のFFを期待した人には不親切で異質な作品に映った可能性があります。

発売から長い年月が経っても「ドローが嫌い」「ジャンクションが面白い」と正反対の意見が出てくること自体、『FF8』がシリーズの中でも強烈な個性を持った作品だったことの表れでしょう。

まとめ

『FINAL FANTASY VIII』は、ドローやジャンクションをはじめ、それまでのFFとは大きく異なるシステムに挑戦した作品です。

5chでも「ドローが合わなかった」「システムについていけなかった」という声がある一方、「魔法をステータスと結びつける仕組みが好き」「システムもシナリオも面白い」という評価も見られました。

全世界960万本以上という販売実績や、後にリマスター版が発売されたことまで考えると、単純に「嫌われたFF」とするのは難しいでしょう。

むしろ従来のRPGとは異なる仕組みに大胆に挑戦したからこそ、プレイヤーによって評価が大きく分かれ、今でも語られる作品になったのかもしれません。

管理人コメント

私は『FF8』、リマスター版もプレイしましたが、個人的には普通に面白かったですね。

むしろ当時としてはドローシステムが斬新で好きでした。

新しい敵に出会うたびに「こいつ何持ってやがる!?」って、とりあえずドローして確認するのが、ちょっと収集要素みたいで楽しかったんですよね(笑)。

もちろん、ジャンクションする魔法を集めてステータスを限界まで上げようとすると、かなり面倒なのも分かります。そこまでやろうとすると「ドローが面倒」という評価になるのも納得です。

でも、普通に遊ぶぶんには「この敵からこんな魔法が取れるのか」と探す楽しさもあったので、私はドローそのものを悪いシステムだとは思わなかったですね。

あと「リノアがうざい」という意見は……まあ、ちょっと分かります(笑)。

ただ、それも含めてキャラクターそれぞれにちゃんと掘り下げがありましたし、ストーリーも私は好きでした。

『FF8』って、システムもキャラクターもかなりクセが強い作品なんですよね。だからこそ合わない人の意見も分かるんですが、私にとってはそのクセも含めて面白かったFFです。

情報元

スクウェア・エニックス:FINAL FANTASY VIII

FINAL FANTASY VIII Remastered 公式サイト

PlayStation.Blog:北瀬佳範氏が語る『FINAL FANTASY VIII』のイノベーション

5ch:元スレ

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