『バルダーズ・ゲート3』開発元CEO「批評家も評価されるべき」発言が議論に…レビュアーを誰がレビューする?

ゲーム総合

『バルダーズ・ゲート3』を手掛けたLarian StudiosのCEO、スウェン・ヴィンケ氏が2026年1月、ゲーム批評をめぐる自身の考えをSNSで投稿し、ゲーム業界で議論を呼びました。

特に注目されたのが、批評家自身についても「Metacriticのように評価される仕組みがあってもいいのではないか」という提案です。

ゲームにはレビューやスコアが付けられる一方、そのレビューを書いた側の信頼性は誰が判断するのか。

5chでも「これは同意できる」という意見から、「結局は組織票になるのでは?」という懸念まで、さまざまな意見が出ていました。

Larian CEO「批評家も評価される仕組みがあってもいい」

ヴィンケ氏は、誰かが作ったものを一方的にこき下ろすような風潮について自身の考えを投稿しました。

作品を世の中へ送り出すことには大きな労力が必要であり、結果として作品を好きになれなかったとしても、制作した行為そのものには一定の敬意が必要ではないかという趣旨です。

ただし、ヴィンケ氏はゲームへの否定的な評価そのものを禁止すべきだと主張したわけではありません。

消費者がお金を払う以上、「楽しめなかった」「出来が良いと思わなかった」「価格に見合わない」と評価すること自体は認めています。

問題視したのは、そこからさらに踏み込み、制作者個人に対して攻撃的な言葉を向けるような批評でした。

その流れでヴィンケ氏は、批評家自身も他者から批評の内容を評価され、Metacriticのようにスコア化される仕組みがあれば、言葉にもう少し自制が働くのではないかというアイデアを示しました。

なお、この提案を含む投稿はその後削除されています。

5chでは「信用度が分かるのはいい」「組織票になる」の声

これは同意できるわ
何を批評しようとまぁ良いけどその批評に信用度があるかどうかはまた別問題だからな

名案に思えるけど実際は案件ユーザーが増えるだけで大した効果はないと思う

だったらゲーム会社側がメディアを採点してみりゃいいだろ
双方でやるべきなのはそっちだよな

そういうの作ってもガラの悪い人気レビュアーがそれを盾に好き放題言い出すだけだぞ
自分が嫌いなものが口汚く罵られることに対して肯定的な人間は思っている以上に多い
そのリスクを自分のじゃなくて他人が肩代わりしてくれるんだから楽なもんだ

Steamのレビューでプレイ時間も表示されるのはいいアイデアだと思う。
1000時間プレイしたうえで文句いってるようなレビューは割と役に立つ

これは同意だけど下手すれば逆に人格否定になるなw
裁判官みたいな

過激なことを言った方がビューを稼ぎやすいからね

今のままでいいと思うけどな
この主張の様に製作者側を過剰に保護するとそれを悪用する奴は必ず出てくるし、保護されてしまうから是正すら難しくなる

現状のまま筋違いだったり過剰な誹謗中傷なら法的に訴えていくしかないんじゃないかな

引用元:https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/ghard/1769674469/

海外でもヴィンケ氏の提案には反論

ヴィンケ氏の発言に対しては、海外のゲームメディア関係者からも反論が出ました。

批評家自身も、ゲームに低い評価を付けたことでファンから強い反発を受けたり、攻撃的なメッセージを送られたりすることがあるためです。

レビュアーをユーザーが直接採点できる仕組みを導入した場合、「レビューの質」ではなく、「自分の好きなゲームを高く評価してくれたか」で採点される危険性もあります。

人気作品へ厳しい評価を付けた批評家に対し、その作品のファンが一斉に低評価を付ければ、本来の目的だった「批評家の信頼性」とは違う数字が出来上がってしまう可能性があります。

つまり、ゲームに対するレビュー爆撃と同じ問題が、今度はレビュアー本人に向けられる可能性があるわけです。

「レビューする人の信頼性」をどう判断する?

一方で、ゲームを購入する側からすれば、「このレビューを書いた人をどこまで信用していいのか」という情報が欲しいのも事実です。

同じゲームでも、シリーズを長年遊んでいる人と、ほとんど触れたことがない人では見るポイントが違う可能性があります。

また、プレイ時間や過去にどのような作品を評価してきたのかが分かれば、自分と感覚が近いレビュアーを探す材料にもなります。

5chでもSteamのレビューについて、プレイ時間が表示される点を評価する意見がありました。

単純に「レビュアー80点」と数字を付けるだけではなく、レビューを書く側についても判断材料を増やしていくという方法は考えられそうです。

GAME速AI分析:レビュアーを採点するより「信用できる材料」を増やす方が重要?

ヴィンケ氏の提案で難しいのは、「誰がレビュアーを評価するのか」という部分です。

誰でも自由に評価できる仕組みにすれば、人気作品へ低評価を付けただけで大量の低評価を受ける可能性があります。

逆に、評価できる人を限定しすぎれば、今度は一部の業界関係者だけで評価が決まる閉鎖的な仕組みになりかねません。

そのため、単純な人気投票ではなく、「実際にそのゲームを所有しているか」「どの程度プレイしているか」「評価する側もレビューを公開しているか」といった情報を組み合わせる方法も考えられます。

また、レビューする側だけではなく、ゲーム会社や開発者側についても同様に透明性が求められます。

メディアがゲーム会社を批評でき、ゲーム会社もメディアの報道やレビューについて反論できる。そのうえで最終的にどちらを信用するかをユーザー自身が判断できる状態が理想でしょう。

そして今回の議論では、もうひとつ分けて考える必要があります。

それが「人格攻撃」と「公に行った発言への批判」です。

ゲームの出来とは無関係に制作者個人を侮辱したり、人格を否定したりすることと、開発者がインタビューやSNSで自ら発信した内容について批判的な意見を述べることは同じではありません。

開発者もメディアもユーザーも発言できる現在だからこそ、「誰が言ったか」ではなく「何を言ったのか」を批評する線引きが、以前より重要になっているのかもしれません。

まとめ

『バルダーズ・ゲート3』開発元Larian Studiosのスウェン・ヴィンケCEOが提案した「批評家自身も評価される仕組み」は、ゲームレビューのあり方について大きな議論を呼びました。

レビューを書く側にも一定の信頼性が求められるという考え方にはメリットがあります。

一方、ユーザーが自由にレビュアーを採点できるだけでは、人気作品への低評価を理由とした組織票やレビュー爆撃が起きる危険性もあります。

単純なスコアだけではなく、プレイ時間や過去のレビュー、評価する側が実際にゲームを所有しているかなど、判断材料を増やすこともひとつの方法でしょう。

そして作品への批判、公の発言への批判、制作者個人への人格攻撃は、それぞれ分けて考える必要があります。

誰もが発信できる時代だからこそ、ゲームだけでなく「その評価をどこまで信用するのか」をユーザー自身が判断する仕組みも、今後さらに重要になりそうです。

管理人コメント

レビュアーを評価する仕組みは、私はぜひ導入してほしいですね。

ただ、誰でも自由に評価できるようにすると組織票やファン同士の争いになりそうなので、「そのゲームの購入者で、なおかつ自分でもレビューを投稿した人だけがレビュアーを評価できる」みたいな条件は必要だと思います。

それなら完璧ではないにしても、単純なレビュー爆撃はある程度防げるんじゃないでしょうか。

あとは一方通行にするのではなく、制作側にもメディアやレビューに対して意見を示せるような仕組みがあっても面白いかもしれません。お互いに発言する以上、お互いの発言が評価される形ですね。

それと「作品への批判はいいけど、制作者個人への攻撃はダメ」という話は分かります。誹謗中傷や人格否定まで許されるとは私も思いません。

ただ、制作者自身がインタビューやSNSで積極的に発言するのであれば、その発言内容そのものが批判される可能性までなくすのは無理だと思います。

インタビューで自分たちは自由に意見を発信する。でもユーザー側はその発言を批判してはいけない、となったら今の時代は通用しないでしょう。

個人への誹謗中傷と、本人が公の場で発言した内容への批判。この2つはきちんと分けて考える必要があると思います。

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