2025年、PC版『Stellar Blade』の発売を前に大きな話題となった「地域制限」問題。
Steamでは当初、世界の約130の国・地域で購入できない状態となっており、「PSNアカウントが必須だからでは?」「なぜPC版まで販売地域を制限するのか?」とユーザーの間で疑問や批判が広がりました。
しかし、その後SHIFT UPはパブリッシャーと協議を行い、発売前に地域制限の大部分が解除されています。
さらにPC版『Stellar Blade』は2025年6月に発売され、PC向けのさまざまな機能も追加されました。
今回は当時の騒動を振り返りながら、「約130地域で買えない」と言われていた問題がその後どうなったのかを整理します。
PC版『Stellar Blade』で約130地域が購入不可に
『Stellar Blade』はSHIFT UPが開発したアクションアドベンチャーゲームです。
2024年にPlayStation 5向けに発売された後、2025年6月にはPC版が登場しました。
ところがPC版の予約販売が始まった段階で、Steam上では約130の国・地域が購入・有効化の対象外になっていることが判明します。
これに対して海外ユーザーからは、「買いたくても買えない」「販売機会を自分たちで減らしているのではないか」といった批判が相次ぎました。
PSN連携は必須ではなかった
当時特に混乱を招いたのが、PlayStation Network(PSN)との関係です。
過去のPlayStation系PCタイトルではPSNアカウントをめぐって議論が起きたこともあり、『Stellar Blade』についても地域制限とPSNを結び付けて考えるユーザーが少なくありませんでした。
しかしSHIFT UPは、PC版『Stellar Blade』でPSNとの連携は完全に任意であり、ゲームをプレイするための必須条件ではないと説明しています。
同時に地域制限については、パブリッシャーと緊密に協議し、できる限り解決するために取り組んでいることも明らかにしました。
そのため、「PSNへのログインが必須だから約130地域で販売できなかった」と単純に説明するのは正確ではありません。
地域制限は発売前に大幅緩和
その後、状況は大きく変わりました。
2025年5月末にはSteam上の地域制限が大幅に緩和され、当初対象外となっていた国・地域の多くで購入できるようになりました。
つまり、発表当初に大きく報じられた「約130地域で購入できない」という状態が、そのままPC版の発売を迎えたわけではありません。
当時の記事だけを読むと現在も大規模な地域制限が続いているように見えてしまうため、この点はその後の経緯まで含めて見る必要があります。
ネット上では地域制限に困惑する声
発売前のSteamコミュニティなどでは、地域制限を知ったユーザーからさまざまな反応が寄せられていました。
「地域制限とDenuvoは売上に響くと思う。自分はゲームを買うことすらできない」
「PSNは任意なのに、100以上の国でブロックされているのが理解できない」
「なぜ?」
「シングルプレイのゲームなのにPSN必須なの? 余計に分からなくなった」
一方、SHIFT UPが問題解決に取り組んでいることが伝わると、状況を見守るユーザーも現れました。
「SHIFT UPはSonyと地域制限をできるだけ解除するために協議していると言っている。待ってみよう」
そして大部分の地域制限が解除された後には、開発側の対応を歓迎する反応も見られました。
「大部分の国で地域制限が解除された。SHIFT UP、やってくれた」
発表直後の「買いたくても買えない」という不満から、発売直前には大部分の地域制限が解除されるまで、短期間で状況が大きく動いた騒動だったことが分かります。
PC版はPC向け機能も強化
PC版『Stellar Blade』は2025年6月11日に発売されました。
単なるPS5版の移植ではなく、NVIDIA DLSS 4やAMD FSR 3、フレームレート上限解除、高解像度テクスチャなどに対応。
さらに21:9のウルトラワイド、32:9のスーパーウルトラワイド表示にも対応しています。
DualSenseコントローラーのハプティックフィードバックやアダプティブトリガーにも対応するほか、ゲームパッド・キーボード・マウスのキー設定もカスタマイズ可能です。
日本語音声についても全地域から選択できるようになり、日本語に合わせたフェイシャルアニメーションも実装されました。
なぜ「買えない理由」の説明が重要なのか
ゲームが特定の国や地域で販売されないこと自体は珍しいことではありません。
各国の法律や表現規制、レーティング、契約、販売体制など、ゲームを世界規模で販売する際にはさまざまな条件が関係します。
そのため、すべての地域で必ず同じように販売できるとは限りません。
しかし今回ユーザーの不満が大きくなった理由のひとつは、PSN連携が必須ではないにもかかわらず、多数の地域で購入できないという状況が分かりにくかったことにあります。
実際、SHIFT UP自身も地域制限についてパブリッシャーと協議していると表明し、その後対象地域の大部分が解除されました。
結果だけを見るのではなく、「なぜ購入できないのか」をユーザーに分かりやすく説明することも、世界同時にゲームを販売するうえで重要になっています。
GAME速AI分析
今回の問題は、PCゲーム市場において「ゲームを作ること」と「世界中でゲームを販売できる状態にすること」が別の課題であることを示した事例と考えられます。
Steamのようなデジタルプラットフォームでは、物理的な商品を店舗へ配送する必要がないため、一見すると世界中で簡単に販売できるように見えます。
しかし実際には、国ごとの法制度やレーティング、契約、アカウントサービス、パブリッシャーの販売方針など、複数の要素が関係します。
特に今回のように多数の地域が一度に購入対象外になると、ユーザー側からは個々の地域固有の事情なのか、パブリッシャー側の販売方針なのかを判断することが難しくなります。
そこで重要になるのが、開発会社やパブリッシャーからの説明です。
SHIFT UPが「PSN連携は必須ではない」「地域制限についてパブリッシャーと協議している」と明確に説明したことで、少なくとも二つの問題を分けて考えられるようになりました。
さらに、その後実際に対象地域の大部分が解除されたことから、発売前の販売条件が必ずしも固定されたものではなかったことも分かります。
PC市場は巨大ですが、その市場規模を生かすにはゲームそのものの品質だけでなく、「欲しいユーザーが正規の方法で購入できる環境」を整えることも重要です。
今回の騒動は、世界規模でPC版を展開する際の販売設計とユーザーへの情報公開の重要性を示すケースのひとつと言えそうです。
まとめ
PC版『Stellar Blade』では発売前、Steam上で約130の国・地域から購入できない状態となり、大きな議論を呼びました。
一方、SHIFT UPはPSN連携が必須ではないことを明言し、地域制限についてパブリッシャーと協議。
その後、発売前に制限対象となっていた地域の大部分が解除されました。
そのため現在から振り返ると、「約130地域で購入不可」という発売前のニュースだけでなく、その後問題が大幅に改善されたところまで含めて評価する必要があります。
ゲームの世界同時展開が当たり前になりつつある現在、作品の内容だけでなく、どの地域のユーザーがどのように購入できるのかという販売環境も重要な要素になっています。
管理人コメント
『Stellar Blade』は実は私も買っています。
……ただ、少し遊んだところで現在は積んでます(笑)。
実際に触ってみると結構死にゲーっぽいところがあって、これはちょっと元気があるときじゃないとできないなと。そのまま他のゲームに流れてしまっています。
ゲーム自体はちゃんと続きを遊びたいと思っているので、いつかスタミナがあるときに再開したいですね。
今回のように、ゲームを買いたい人がいるのに地域によって購入できないという状況は、基本的には問題だと思います。
ただ、国や地域によって法律や表現規制、販売に必要な条件なども違うので、それが理由で販売できないのであれば仕方がない部分もあると思っています。
逆に、そうした事情とは関係なく、特定のメーカーやプラットフォーム側の都合だけで広い地域を一律にブロックしているのであれば、「なぜ買いたい人に売らないんだろう?」とは思いますね。
今回の『Stellar Blade』についても、当時は「なぜこれだけ多くの地域で購入できないのか」がユーザー側から分かりにくかったことが、余計に不安や批判を大きくした部分もあったのではないでしょうか。
最終的に販売地域が大幅に広がったことを考えると、遊びたい人が普通に購入できる環境を整えることは、ユーザーにとってもメーカーにとっても大事なんだなと思います。


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