「世界が終わる」と知った人間は暴徒化する?MMORPGで2億7000万件を分析した結果が意外すぎた

ゲーム総合

もし「あと数日でこの世界は消滅します」と突然知らされたら、人は最後にどんな行動を取るのでしょうか。

自暴自棄になって暴れ始めるのか。それとも、最後まで普段通りに過ごすのか。

そんな極端な状況での人間行動を調べるため、MMORPG『ArcheAge』のクローズドβテスト終了を“世界の終わり”に見立て、プレイヤーの行動を分析した研究があります。

分析対象となったのは、なんと約2億7000万件ものゲーム内行動。

その結果、一部では反社会的な行動も見られたものの、ゲーム世界全体が一斉に無秩序化するような現象は確認されませんでした。

一方で5ちゃんねるでは、「ゲームと現実の世界滅亡を一緒にするのは無理がある」というもっともなツッコミも続出。

今回は、この一風変わった研究で実際に何が分かったのかを見ていきます。

MMORPGで「世界の終わり」を再現する実験

研究に利用されたのはMMORPG『ArcheAge』のクローズドβテストです。

プレイヤーはゲーム内でクエストをこなし、キャラクターを成長させ、装備を集めるなど通常のMMORPGと同じようにプレイしていました。

しかし、テスト終了が近づけば、それまで育ててきたキャラクターやゲーム内での成果は失われます。

研究チームは、この「それまで積み上げてきたものが最終的に消える」という特殊な状況に注目。

プレイヤーのクエスト、レベルアップ、戦闘、社会的行動など約2億7000万件の記録を分析し、終了が近づくにつれて行動がどのように変化するのかを調べました。

世界の終わりを知っても全員が暴徒化したわけではなかった

興味深いのは、「どうせ全部消えるなら好き勝手に暴れてしまえ」と考えるプレイヤーばかりではなかったことです。

一部のプレイヤーではPKなど反社会的な行動が見られましたが、ゲーム全体でパニック的な行動変化が広がったわけではありませんでした。

つまり、行動の結果が間もなく無意味になる状況でも、多くのプレイヤーが突然無秩序になるわけではなかったということです。

一方でレベル上げやクエストは急減

ただし、終了が近づいても全員が普段通り遊び続けていたわけではありません。

特に大きく変化したのが、キャラクターを将来のために成長させる行動です。

テスト終了が近づくにつれて、クエストの完了やレベルアップなどの活動が大きく減少しました。

もうすぐデータが消えるのであれば、将来のためにキャラクターを強化する意味も薄くなります。

「どうせ全部消えるのに、今からレベルを上げても仕方がない」と考えれば、これはかなり自然な行動にも思えます。

5ch「ゲームとリアルを一緒にすんなよ」

この研究が紹介されると、掲示板では研究方法そのものへのツッコミが相次ぎました。

ベータテストだから遊ぶ側は最初からデータ消えるって織り込み済みじゃん
なんの実験にもなってねぇ

特に多かったのが、「ゲームの終了と現実の世界の終わりでは条件が違いすぎる」という指摘です。

ゲームとリアルを一緒にすんなよ

あくまでゲームの話だからねぇ

ゲームのデータが消えても、プレイヤー本人の現実生活まで終わるわけではありません。

そのゲームをやめて別のゲームを始めることもできます。

「ゲームが終わっても現実は続く」研究の限界を指摘する声

さらに、今回の研究と現実の世界滅亡との決定的な違いを指摘する書き込みもありました。

ゲームの場合は、そのゲーム以外にすることがいくらでもあり
現実の世界はそのあとも続いてるからな

たかが1つのゲームとそのキャラが終わるのと世界が終わるのじゃ違いすぎて参考にもならんわな

これは今回の研究を見るうえでも重要なポイントです。

この研究から直接「現実の世界が滅亡するときも人間は平和に過ごす」と結論づけることはできません。

ゲームでは失われるのはキャラクターやアイテムなどですが、現実の世界の終わりでは自分自身や家族、友人などの生命そのものが失われます。

その心理的な重さはまったく異なります。

実際の「ネトゲ最終日」は意外と平和?

一方、オンラインゲームのサービス終了を実際に経験したユーザーからは、研究結果に近い体験談も出ています。

立ち会ったことあるけど
ありがとぉぉぉ
またどこかで会おうぜ
あああああああ
終わるぅぅぅ
何百万課金すますた

最後の日に暴れ回るというより、これまで一緒に遊んできたプレイヤー同士で別れを惜しむ。

そんな光景を経験した人もいるようです。

サ終宣言されたゲームはいくつかあったけど
平和そのものだったな不満がある人は早々に去っていった

何回かゲームのサ終を立ち会ったが平和だったな…

長期間続いたオンラインゲームの場合、ゲームそのものだけでなく、そこで知り合ったプレイヤーとの関係もゲーム体験の一部になります。

だからこそ最後の日は、攻略やキャラクター育成よりも「最後にみんなで集まる」という行動に価値を感じる人もいるのでしょう。

GAME速AI分析:「世界の終わり」より「積み上げたものが無意味になる時」の研究として面白い

今回の研究を「現実世界が滅亡するとき、人類がどう行動するかを完全に再現した実験」と考えると、掲示板で指摘されている通り無理があります。

ゲームが終了してもプレイヤー本人は生きていますし、別のゲームへ移ることもできます。

一方で、「これまで積み上げてきた成果が間もなくすべて失われると分かったとき、人は行動をどう変えるのか」という実験として見ると興味深い結果です。

特に分かりやすいのが、レベル上げやクエストなど将来の利益につながる活動が減少したことです。

未来がなくなれば、未来のための努力に時間を使う意味も薄くなります。

その一方で、すべてのプレイヤーが好き勝手に暴れ始めるわけでもありませんでした。

オンラインゲームのサービス終了時に、プレイヤー同士が集まって最後の時間を過ごしたり、別れの言葉を交わしたりする光景を考えると、「終わると分かったからこそ最後に人との交流を選ぶ」という行動にも納得できる部分があります。

現実の人類滅亡を予測する材料としてではなく、「終わりが決まった仮想社会で人間はどう行動するのか」を観察した研究として見るのが適切でしょう。

まとめ

『ArcheAge』のクローズドβテスト終了を利用し、約2億7000万件のゲーム内行動を分析した今回の研究。

終了が近づくにつれてキャラクター育成やクエストなどの活動は減少しましたが、ゲーム世界全体が一斉に無秩序化するような現象は確認されませんでした。

一方、掲示板では「ゲームが終わっても現実は続く」「本当の世界滅亡とは条件が違いすぎる」という指摘も多数出ています。

当然ながら、ゲーム内の世界消滅と現実の人類滅亡をそのまま同一視することはできません。

それでも、「すべてが終わると分かったとき、人は将来への努力をやめて何をするのか」という点では、なかなか興味深い研究と言えそうです。

管理人コメント

私だったら、長く遊んできたオンラインゲームならサービス終了までログインすると思います。

せっかく何年も遊んできたゲームなんだから、「最後はどうなるんだろう?」って見届けたいですし、サービス終了直前の独特なお祭り感も楽しみたいんですよね。

普段なら意味のあるレベル上げやアイテム集めも、どうせ全部消えるとなったらやらなくなると思います。その代わり、最後にいろんな場所を見て回ったり、他のプレイヤーと集まったりして過ごすかな。

もちろんリアルの予定をキャンセルしてまでログインするかと言われたら、そこは普通にリアル優先ですけど(笑)。

だから、この研究結果は「ゲームのサービス終了時の行動」としてなら結構納得できます。

ただ、それを「現実の世界が本当に終わる時も人間はこう行動する」と言われると、さすがにゲームと命では重さが違いすぎるので、同じようには考えられないですね。

情報元

研究論文「I Would Not Plant Apple Trees If the World Will Be Wiped」

カラパイア「世界の終わりに人類はどう行動する?」

引用元:Talk
https://talk.jp/boards/newsplus/1694772046

コメント

  1. 匿名 より:

    そんなのゲームには人生が終わる絶望なんて一欠片もないんだから実験になるかよ

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