任天堂と株式会社ポケモンが、『Palworld / パルワールド』を開発・販売するポケットペアに対して提起した特許権侵害訴訟。
この訴訟を巡り、ネット上では「ポケモンに似ていると言われるゲームは他にもあるのに、なぜパルワールドが訴えられたのか?」という疑問が改めて議論されています。
中国メーカーの作品やインディーゲームなど、いわゆる「ポケモン風」と評されるタイトルはこれまでにも存在してきました。
しかし、今回の訴訟で争われているのはキャラクターの見た目そのものではなく「特許権」です。
「似ているゲームが存在する」という話と「今回の特許訴訟」は分けて考える必要があります。
任天堂と株式会社ポケモンがポケットペアを提訴
任天堂と株式会社ポケモンは2024年9月18日、ポケットペアに対し、複数の特許権を侵害しているとして東京地方裁判所へ特許権侵害訴訟を提起しました。
任天堂側は『パルワールド』について、特許権侵害行為の差止めと損害賠償を求めています。
一方、ポケットペアはその後、訴訟の対象となっている特許について具体的な情報を公表。
ポケットペアによると、対象となっているのは特許第7545191号、第7493117号、第7528390号の3件で、任天堂と株式会社ポケモンはゲームの差止めに加え、それぞれ500万円と遅延損害金の支払いを求めています。
ただし、これはあくまで原告側の主張です。
ポケットペア側は特許を侵害していないとの立場を示しており、対象となる特許についても無効であると主張しています。
「ポケモンに似ているから訴えられた」とは限らない
『パルワールド』は発売当初から、登場する一部の「パル」とポケモンのデザインが似ているのではないかとして、比較画像や動画がSNSなどで大きな話題となりました。
しかし、今回公表されている訴訟は著作権侵害訴訟ではなく、特許権侵害訴訟です。
そのため、「キャラクターの見た目がポケモンに似ている」というだけで、他の作品が今回の訴訟と同じ条件に当てはまるわけではありません。
掲示板でもこの点に注目し、「他のポケモン風ゲームが訴えられていないのはなぜか」「そもそも比較する対象が違うのではないか」といった議論が起きています。
パルワールドのIP展開も話題に
パルワールドを巡っては、ゲーム以外への展開も進められています。
2024年7月にはポケットペア、ソニー・ミュージックエンタテインメント、アニプレックスの3社によって「株式会社パルワールドエンタテインメント」が設立されました。
目的は『パルワールド』の国内外におけるライセンス事業の推進や、ゲーム以外へのIP展開です。
ネット上では、このIPビジネスへの本格進出が訴訟と関係しているのではないかという推測も見られます。
ただし、任天堂や株式会社ポケモンが「IP展開を始めたから提訴した」と説明している事実は確認されていません。
そのため、ここは訴訟理由として断定することはできません。
訴訟を受け『パルワールド』では仕様変更も
訴訟は実際のゲーム開発にも影響を与えています。
ポケットペアは2025年5月、係属中の訴訟に関連して『パルワールド』の一部仕様を変更していたことを公表しました。
アップデートv0.3.11では、パルスフィアを投げてパルを召喚する仕様から、パルがプレイヤーの近くに直接召喚される仕様へ変更。
さらにアップデートv0.5.5では、グライダーとして使用できるパルについて、パルそのものではなくグライダーを使用し、パルが滑空効果を与える方式へ変更されました。
ポケットペアは、これらの変更について訴訟によるゲームへの影響を避けるための措置だと説明しています。
一方で同社は、特許侵害の主張には引き続き反論していく姿勢を示しています。
ネット上の反応
掲示板では、他の類似作品とパルワールドの違いや、今回の訴訟が特許を巡るものである点についてさまざまな意見が出ています。
そもそもパクる対象を決めてからゲーム作りしますとインタビューで言ってるくらいだし救いようはない
インディー相手にイキって恥ずかしくないの?
パルワールドと違ってポケモンのグラをAIに食わせてキャラ作ってるわけじゃないし敵視する意味ないよね
てかパルワが訴えられたのって特許でしょ アニモがなんの特許侵害したんだよw
パルワールドは見た目じゃなくてシステムで訴えてなかったっけ?(´・ω・`)
ゲーム市場だけでやる分にはパクっても今までずっとお目こぼししてる IP市場に進出するなら全力で
なお、「AIにポケモンの画像を学習させてキャラクターを作った」とする内容など、掲示板上の書き込みには事実として確認されていない主張も含まれています。
上記はあくまで当時のユーザーの反応として掲載しています。
GAME速AI分析:なぜパルワールドだったのかは現時点では断定できない
今回の議論で最も注意したいのは、「ポケモンに似ている作品が他にも存在する」という事実だけでは、今回の訴訟との比較にはならないことです。
ネット上ではキャラクターデザインの類似性が大きく取り上げられましたが、任天堂と株式会社ポケモンが実際に起こしたのは特許権侵害訴訟です。
つまり、キャラクターが似ているかどうかという議論と、ゲームシステムなどに関連する特許権を侵害しているかという議論は別問題です。
また、『パルワールド』が大ヒットしたことや、パルワールドエンタテインメント設立によってIPビジネスを拡大したことを提訴の背景とする見方もあります。
しかし、任天堂・株式会社ポケモンは「売れたから」「IPビジネスに進出したから」「デザインが似ていたから調査した」といった提訴までの具体的な判断過程を公表していません。
したがって、「なぜ他の類似作品ではなくパルワールドだったのか」という問いについて、現時点で外部から理由を断定することはできません。
確実に言えるのは、任天堂・株式会社ポケモンが複数の特許権侵害を主張しており、それに対してポケットペア側も争う姿勢を示しているということです。
今後、裁判でどのような判断が示されるのかによって、ゲーム開発における既存特許との境界を考えるうえでも重要な事例となりそうです。
まとめ
「ポケモン風のゲームは他にもあるのに、なぜパルワールドだけが訴えられたのか」という疑問は、ネット上でもたびたび語られています。
しかし今回の訴訟は、キャラクターの見た目そのものを争う著作権侵害訴訟ではなく、複数の特許権を巡る訴訟です。
パルワールドの大ヒットやIP展開などを理由として挙げる意見もありますが、それらが提訴の直接的な理由だったとする公式説明はありません。
一方、訴訟を受けて『パルワールド』の一部仕様が実際に変更されるなど、ゲームへの影響はすでに表面化しています。
任天堂・株式会社ポケモンとポケットペアの主張のどちらが認められるのか、引き続き裁判の行方が注目されます。
管理人コメント
比較画像や動画を見ていると、かなり似ている部分があったので、個人的には「狙い撃ちされた感」はやっぱりありますねw
もちろん、見た目が似ていることと今回争われている特許侵害は別の話です。
ただ、あまりにも似ていたことで注目されて、詳しく調べてみたら「これ特許にも引っかかってるんじゃない?」となった可能性はあるんじゃないかなと思います。
そもそも完全なコピー品みたいなゲームなら、ストアやプラットフォーム側の審査で弾かれる場合もあるでしょうし、「ポケモンっぽいゲームが他にもあるのに、なぜパルワールドだけ?」という単純な比較も難しいですよね。
そして何より、パルワールドは売れすぎたw
小規模な作品として埋もれていたら同じ展開になったのかは分かりませんが、世界的なヒットになって一気に目立ったことで、権利者側からも無視できない存在になったというのは普通にありそうだと思います。
ただし実際に任天堂や株式会社ポケモンが「似ていたから調査した」「売れたから訴えた」と説明しているわけではないので、そこはあくまで私の推測です。
情報元
任天堂株式会社「株式会社ポケットペアに対する特許権侵害訴訟の提起について」
株式会社ポケモン「株式会社ポケットペアに対する特許権侵害訴訟の提起について」
ポケットペア「特許権侵害訴訟に関するご報告」
ポケットペア「係属中の訴訟に関するパルワールドの仕様変更と今後の対応について」
引用元:5ちゃんねる
https://krsw.5ch.io/test/read.cgi/ghard/1790046235/l50


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