『ハロウィン ザ・ゲーム』日本PS5版が発売中止 CERO取得できず、Xbox・PC版は発売へ

PlayStation関連

映画『ハロウィン』を原作とする非対称型ステルスホラー『Halloween: The Game(ハロウィン ザ・ゲーム)』について、日本国内におけるPS5版の発売中止が発表されました。

理由は、作品に含まれる生々しい暴力表現やヌード描写によって、CEROによる日本国内レーティングを取得できなかったためです。

一方、Xbox Series X|S版とPC(Steam / Epic Games Store)版については、日本でも予定どおり発売されます。

同じゲームでありながら、なぜPS5版だけが日本で発売できなくなったのでしょうか。今回の発表とレーティングをめぐる状況を整理します。

『ハロウィン ザ・ゲーム』日本PS5版が発売中止

IllFonic Publishingは2026年8月31日、『ハロウィン ザ・ゲーム』の日本国内におけるPS5版の発売を中止すると発表しました。

本作は1978年に公開されたホラー映画『ハロウィン』を題材としたゲームで、殺人鬼マイケル・マイヤーズと住民たちの攻防を描きます。

シングルプレイに加え、マイケル・マイヤーズと複数のプレイヤーが対峙する非対称型のマルチプレイも用意されています。

PS5版についてはすでに予約受付も行われていましたが、発売中止に伴い、予約済みユーザーにはプラットフォーム側から返金が行われる予定です。

原因はCEROレーティングを取得できなかったこと

発売中止の理由として発表されたのが、CEROによる国内レーティングを取得できなかったことです。

開発・販売側によると、本作には生々しい暴力表現やヌード描写が含まれており、それらが日本国内でレーティングを取得する際の問題となりました。

日本向けに内容を変更し、レーティング取得を目指す方法も考えられます。

しかし開発側は、適合させるために表現を規制すると原作映画の世界観が大きく損なわれ、プレイヤーが期待するゲーム体験も提供できなくなると説明しています。

その結果、内容を大幅に変更した日本向けPS5版を発売するのではなく、PS5版そのものの国内発売を中止する判断となりました。

Xbox・PC版は日本でも発売

今回特徴的なのが、日本でゲームそのものが全面的に発売できなくなったわけではないことです。

Xbox Series X|S版とPC版については、予定どおり日本国内でも発売されます。

特にXbox Series X|S版では、国際的な年齢レーティングシステムであるIARCによる「18歳以上対象」のレーティングが表示されています。

そのため今回のケースでは、同一タイトルでありながら、利用されるレーティングやプラットフォーム側の運用の違いによって、日本国内で販売できる機種とできない機種が生まれる結果となりました。

ネットでは「なぜPS5だけ?」と疑問の声

元スレッドでも特に多く議論されていたのが、「同じゲームなのに、なぜPS5版だけ発売できないのか」という点です。

Xbox版やPC版が日本で発売されることから、「ゲームそのものが日本で禁止されたわけではないのでは」「CEROとIARCの違いが関係しているのでは」といった意見が相次ぎました。

また、ホラーゲームでは暴力表現を大きく変更すると、演出やゲーム体験そのものが変わってしまうとして、開発側が規制版を作らなかった判断に理解を示す声もあります。

一方で、日本のユーザーだけが特定のプラットフォームで購入できなくなる状況に対して、現在のレーティングや販売の仕組みに疑問を示す意見も見られました。

「日本向け規制版を作る」という選択肢を取らなかった理由

海外ゲームが日本で発売される際、暴力表現などを変更した国内版が制作されることがあります。

しかし、すべての作品で同じ対応が可能とは限りません。

特にホラー作品では、残酷描写や恐怖演出が作品そのものの雰囲気やゲームシステムと密接に結びついている場合があります。

今回の『ハロウィン ザ・ゲーム』では、開発側自身が表現の変更によって原作映画の世界観と期待されるゲーム体験を大きく損なうと判断しました。

結果として、日本向けに大幅な変更を加えたPS5版を制作するのではなく、発売を見送るという選択が取られています。

GAME速AI分析

今回のケースで興味深いのは、「日本で発売できるか」という問題が、ゲーム内容だけで決まっているわけではない点です。

同一タイトルであっても、販売するプラットフォームや利用されるレーティングシステムによって、国内での販売可否が異なる場合があります。

また、海外で制作されたゲームを各国で販売する際には、地域ごとのレーティング基準と、開発側が維持したい作品表現との間で調整が必要になります。

表現を変更すれば販売できる可能性が生まれる一方、その変更によって演出やゲームデザイン、原作作品との整合性などに影響が出る場合もあります。

反対に、オリジナルの表現を維持すれば、一部地域や一部プラットフォームでは販売できなくなる可能性があります。

今回IllFonic側は、PS5版を国内基準に合わせて変更することよりも、原作映画の世界観とゲーム体験を維持することを選択しました。

そしてXbox・PC版は日本で販売されるため、「日本で禁止されたゲーム」という単純な構図でもありません。

同じ作品が同じ国で販売されるにもかかわらず、利用するプラットフォームによって結果が分かれた今回の事例は、ゲームのグローバル展開と地域ごとのレーティング制度との関係を考えるうえでも特徴的なケースと言えそうです。

まとめ

『ハロウィン ザ・ゲーム』の日本PS5版は、生々しい暴力表現やヌード描写を理由にCEROによる国内レーティングを取得できず、発売中止となりました。

開発側は、日本向けに表現を規制すると原作映画の世界観やプレイヤーが期待するゲーム体験を損なうとして、内容を変更して発売する方法を選択しませんでした。

一方、Xbox Series X|S版とPC版は日本でも発売されるため、ゲームそのものが国内で全面的に販売できないわけではありません。

同一作品でもプラットフォームによって販売可否が分かれたことで、CEROやIARCなどのレーティング制度にも改めて注目が集まりそうです。

管理人コメント

CEROについては、個人的にはもう少し柔軟な仕組みがあってもいいんじゃないかと思います。特に海外では普通に成人向けとして販売されている作品が、日本では表現を修正しないと発売できないという状況を見ると、現行のCERO Zよりさらに上の「完全に成人だけを対象とした区分」を作ることを検討してもいいのではないでしょうか。

その代わり、販売する側にもきちんと説明する責任を持たせればいいと思います。「過激な表現が含まれています」という曖昧な注意書きだけではなく、「どのような暴力表現がある」「こうした性的・裸体表現がある」など、購入前に判断できる情報を明確に表示する。その内容を理解した18歳以上の人が、それでも遊びたいと思ったなら購入できる仕組みでもいいはずです。

もちろん子どもに簡単に販売されない仕組みや、年齢確認を徹底することは必要です。ただ、成人したユーザーに対しても「この表現は駄目だから、作品そのものを日本では発売できません」とするしかない現状には疑問があります。

せっかく18歳になれば選挙権まで与えられて、自分の意思で社会の代表を選ぶことができるわけです。それなのにゲームになると、成人向けであることを理解したうえで作品を選ぶことすらできないというのは、少しアンバランスに感じます。

……まあ日本では18歳で成人になって選挙権もあるのに、お酒とタバコは20歳からなんですけどね(笑)。ゲームまで「成人だけどこれは駄目です」と言われると、成人とは一体何なんだろうとは思ってしまいます。

情報元

4Gamer.net
PS5版「ハロウィン・ザ・ゲーム」,日本国内での発売中止が決定。CEROから国内レーティングを取得できなかったため

ファミ通.com
『ハロウィン ザ・ゲーム』CEROレーティングを取得できずPS5版が発売中止に

Xbox
Halloween: The Game 日本向けストアページ

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